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2020年最後のセンター試験から

  • 執筆者の写真: 坂口弘行
    坂口弘行
  • 2020年2月10日
  • 読了時間: 2分

新年度の入試改革は、全国の受験生、教育機関に大きな混乱を与え続けています。結局大して変わらないのか、どのようなところに落ち着くのか、今なお不安を抱える新受験生も多いでしょう。


今年のセンター試験では様々な教科でこれまでとは違う傾向がありました。特に数学では過去に類似した問題が無いものが出題され、手が止まってしまった方も多かったと思われます。今年のセンター試験は最後のセンター試験でしたが、共通テストへの流れをつくったものとも捉えられます。第0回共通テストと認識しても良いでしょう。


問題を分析してみると、次年度に向けて色々なメッセージが込められていると感じます。過去に出題されていない問題が出題されたということは、次年度以降も真新しい問題を出題してくる可能性があります。今年のセンター試験の中で、私が個人的にすごく気になった問題がありました。


・数学ⅡB第三問(4)、一般項を3で割った余りを求める


過去にはnを余りで分類して一般項を求める問題はありましたが、ここまで直接的に整数との融合問題を出題したのには驚きました。ⅠAとⅡBの敷居をまたぐ問題は敬遠され続けてきましたが、次年度は2次試験では定番の(確率、整数)+漸化式の類も出題するというメッセージのように感じます。


どのような問題が出てくるか、対策の難しいところではありますが、それは全国の受験生が平等に抱える不安です。捉え方を変えれば真の実力を備えている受験生が極めて優位な状況になりうるとも言えます。短期間で対策が打てないからこそきちんとした日々の学習がとても大切です。


飯田塾 代表 坂口弘行



 
 
 

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